膝関節は大腿骨、脛骨、膝蓋骨の3つの骨で構成されています。
大腿骨と脛骨を安定性を保つために、前十字靭帯(ACL)・後十字靭帯(PCL)・内側側副靭帯(MCL)
・外側側副靭帯(LCL)の4つの靭帯がサポートしています。
ACLは、脛骨が前に出過ぎないように抑制する働きがあります。
スポーツなどでジャンプや切り返し動作の膝の緩みや捻りに対して、動きを安定化させる役割を
果たしています。
ACL問題点のフローチャート
原因
ACL損傷では、接触型・非接触型の2つに分けられます。
・接触型:ラグビーやサッカーなどの身体が激しくぶつかるスポーツで、直接膝に強い外力が
加わることで発生します。
非接触型:動作(着地、切り返し)や肢位(膝を内側に捻った)など減速が多い動きで頻発し、
女性に起こりやすいのが特徴です。
また、ACLと同時にMCLや半月板を損傷する不幸の三徴候が起こるので注意が必要です。
症状
受傷時は、ブチッなどの断裂音(ポップ音)を感じることがあります。
激しい痛みを伴い、靭帯が損傷すると関節内に血液が溜まり、腫れがみられます。
半月板損傷などがある場合は、関節運動に引っかかり感や膝崩れが起こります。
検査法
ラックマンテスト:仰向けの状態で、大腿部と下腿部を把持します。
膝関節軽度屈曲(10~30°)で下腿の後方から前方へ引き出します。
前方への不安定性がみられれば、陽性です。
前方引き出しテスト:仰向けの状態で、股関節45°、膝関節90°屈曲位とし前足部に乗ります。
下腿を両手で把持し前後方向に引いたり、押したりします。
前方偏位がみられればACL損傷、後方偏位がみられればPCL損傷が陽性となります。
膝蓋跳動:片方の手で膝のお皿の上あたりの太腿をつかみ、もう片方の親指で膝の
お皿を押します。
お皿が浮くような感覚があれば関節液が溜まっている可能性が高いです。
施術
早期にスポーツ復帰を目指したい方は、施術が適応となります。
大腿部周辺は筋力が弱まっていることが多いので、トレーニングもおこないます。
とくに内側広筋の機能低下がみられるので、パテラセッティングをご紹介します。
仰向けになった状態で膝の下にクッションを入れ、片方の足は膝を曲げ反対の足は伸ばした
状態をつくります。
両足伸ばしておこなってしまうと腰に負担がかかってしまうので、片足ずつおこないましょう。
伸ばしている足をクッションを押しつぶすように下に力を入れていきます。
これを5秒間キープし10回行っていきます。
1日3セットを続けていきましょう。
上記症状で気になる方、スポーツで膝を痛めた方はお気軽にご相談ください。
東大和市駅前はり灸整骨院
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