2024/04/05 (更新日:2025/01/20)
オスグッド・シュラッター病について
オスグッド・シュラッター病について
膝の皿の下にある骨(脛骨)が徐々にとびだしてきて痛みを伴う疾患です。
脛骨には膝蓋腱が付着しており、筋肉が硬いと過剰な負荷がかかり剝離を起こしてしまいます。
10~16歳ぐらいの成長期に多いのが特徴です。
成長期障害であるので、急激な身長増加による柔軟性低下が背景にあり、動作不良や運動量の
急激な増加によって発症します。
症状
ジャンプやキック、走る動作でも膝に痛みがでてきます。
片側に起こることが多いですが両側にも起こることがあります。
膝関節を屈曲させることで痛みがでてくるので、正座ができないのが特徴です。
鋭い痛みがでている時は、剥離骨折などの骨損傷を疑います。
圧痛部位
損傷する場所が狭い範囲に集中しているため骨・関節や軟部組織の圧痛を確認する必要が
あります。
骨の圧痛は脛骨粗面、膝蓋大腿関節で確認します。
軟部組織では膝蓋腱、膝蓋下脂肪体で確認をします。
膝蓋下脂肪体は膝蓋腱の裏側に存在し、急性期では炎症が生じるため鑑別が難しい場合も
あります。
また、膝蓋腱に圧痛がある場合は膝蓋腱炎(ジャンパーニー)の疑いも考えます。
原因
成長期により急激に身が伸びる最中に膝蓋腱の付着部に負荷がかかる動作を繰り返すことが
原因となります。
膝蓋腱の上方ストレスに加え、膝蓋骨(膝のお皿)の外方偏位や下腿の外旋によって外方に
ストレスが加わることも原因の一つです。
特にジャンプやダッシュ、方向転換を頻繁に行うスポーツに発症しやすく、サッカーや
バスケットボールなどをしている方に多いです。
治療と予防
炎症があるうちは鋭い痛みが続くので、1〜2週間安静が重要です。
スポーツに復帰できたとしても身体の硬さはあるので大腿四頭筋などのストレッチが特に
必要になります。
下の写真のようにストレッチを行います。
横向きでは下になっている右脚は90°に曲げ、左手で足首を持ち後ろへ引っ張っていきます。
この時に体は開かないよう注意しましょう。
仰向けでは片脚の膝を曲げ、踵をお尻につけていきます。
この状態でも筋肉は伸ばされていますが、できる方は体を後ろに倒していきましょう。
上記症状でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
東大和市駅前はり灸整骨院 042-516-9901