2025/01/27 (更新日:2025/01/27)
半月板損傷について
半月板損傷について
半月板は大腿骨と脛骨の間にある繊維軟骨です。
内側半月板はアルファベットのC型、外側半月板はO型に近い形状をしています。
内側と外側にあり、膝にかかる荷重を分散したり衝撃を吸収したりする働きを持っています。
激しいスポーツなどで体重が負荷した状態で屈曲した膝関節に異常な回旋力が加わることに
より、半月板が脛骨と大腿骨の間に挟まり損傷されます。
1回の大きな外力によって起こる急性の障害と繰り返しの外力によって起こる慢性のものに
分けられます。
10代など若年層では、スポーツ外傷によることが多いです。
中高年では、立ち上がり時や動作時、回旋ストレスが生じた際に起こります。
断裂形態
縦断裂、水平断裂、横断裂、複合型である弁状断裂に分けることができます。
急性例では横断裂を、慢性例では半月板辺縁部の縦断裂を呈することが多いです。
回旋ストレスなどが加わった時は横断裂、水平断裂を生じやすいです。
症状
損傷側の関節裂隙に圧痛がみられます。
大腿骨と脛骨の間には隙間があり、ここを関節裂隙と呼びます。
辺縁部の縦断裂の場合、半月板が骨の間に嵌頓することにより、膝屈曲位で
ロックされ動かなくなるロッキング現象が生じることもあります。
また、階段昇降時や運動時に引っ掛かり感やクリック音があげられます。
テスト法
マックマレーテスト:仰向けで膝を屈曲させた状態から検者は股関節と膝関節を最大屈曲
していき、ゆっくりと膝を伸ばしながら足を内旋、外旋を行っていく。
クリック音などの音が聞こえたら陽性です。
圧迫アプライテスト:うつ伏せの状態で膝を床と垂直となるように曲げ、検者は踵を下に
圧迫すると同時に、足を内旋と外旋を行い痛みがでたら陽性です。
施術
多くは手術が行われます。
術後は半月板の周りの組織が癒着しやすいため、膝関節可動域制限が生じます。
とくに膝関節伸展が阻害されやすいので、大腿四頭筋に対してアプローチしていきます。
内側半月板の中央3分の1は大腿半月靭帯、半月脛骨靭帯、後方は半腱様筋と結合し、
外側半月板は後方3分の1に膝窩筋が停止しています。
これらの組織に対しても施術を行うことで、半月板の可動性を確保するうえで重要となります。
上記症状で気になる方、膝の痛みがある方などはお気軽にご相談ください。
東大和駅前はり灸整骨院
042-516-9901 予約制