2024/09/11 (更新日:2024/11/05)
痰湿証(たんしつしょう)
痰湿証(たんしつしょう)
労働過度や運動頻度による場合、体が濡れた状態や湿度の高い所で長くいる場合、味の濃い物
を食べ過ぎるなどの飲食不摂生の場合などに起こります。
身体や手足が重く痛み、むくみがある、めまい、悪心、胸苦しい、淡白舌で胖(太る)・
白膩苔(舌に白い苔がべっとり厚くくっついている状態)・沈濡脈(強く押さえると触れる脈)、
滑脈(脈の流れが滑らかで、指先に玉が転がるように触れる脈)などを呈します。
寒冷によって悪化する場合は寒気、四肢の冷え、喉が渇かない、軟便・下痢、小便の色は透明で
量が多いなどの症状を伴います。
治療
内関、陰陵泉、足三里に鍼を行い、寒冷で悪化する場合は脾兪、三焦兪または腎兪に温灸の壮数
を増やします。また咳をしたときにでてくる痰には豊隆に鍼を行い、局所治療も加えていきます。