2025/08/19 (更新日:2025/08/20)
脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症と向き合う
「最近、歩くと足がしびれて長く歩けない…」「腰を伸ばすと痛みが楽になるけど、買い物に行くのもつらい」
など、そのような声をよく耳にします。これは脊柱管狭窄症という病気の特徴的な症状です。
脊柱管とは、背骨の中を通る神経の通り道のことを指します。加齢や姿勢の悪さ、筋力の低下などで
その通り道が狭くなると、神経が圧迫され腰や足に痛みやしびれが出てしまいます。
脊柱管狭窄症の症状
➀腰の痛み・重だるさ
長時間立っていると腰が重くなる、歩くと腰が痛むなどの症状が出やすい。
➁お尻や太もも・ふくらはぎの痛みやしびれ
坐骨神経痛のような、神経が引っ張られるような痛みやしびれが出現。
③間欠性跛行(かんけつせいはこう)
歩いていると足がしびれたり痛みが出て、椅子に腰かけるなど休む必要がある。
少し安静にしていると、また歩けるようになることが特徴的。
④下肢の冷え・力が入りにくい感覚
足先が冷える感じや、力が抜けて踏ん張りにくさを感じる。
⑤排尿・排便障害(重症の場合)
稀に膀胱直腸障害という、排尿や排便がうまくできなくなることもある。
男女差
医学的な統計では、そこまで差はないとされています。
しかし、以下の理由で男性が多いとのデータもあります。
・男性の方が肉体労働やスポーツによる腰の酷使が多い
・加齢に伴う骨や靭帯の変化は男女ともにあるが、閉経後の女性は骨粗鬆症が関与するケースもあり、女性でも一定数ある
つまり「男性に多い傾向ではあるが、女性でも珍しくはない」というイメージです。
治療方針
整骨院では「体を温める」「筋肉の緊張を和らげる」「正しい姿勢を取り戻す」ことを中心にケアします。
具体的には、手技で筋肉をほぐしたり、温熱療法で血流を良くしたり、腰や股関節まわりのストレッチや運動指導を行います。
治療期間の目安
症状の程度にもよりますが、週に1~2回の通院を1〜3か月続けることで、多くの方が日常生活の動作が楽になってきます。
長年の姿勢の悪さや筋力不足が原因となっているため、継続して体を整えていくことが大切です。
患者さんの声:「最初は10分歩くのもやっとでしたが、3か月で30分くらいは歩けるようになりました。」
症状が続く期間
脊柱管狭窄症はすぐに治る病気ではありません。人それぞれ治りの良さは変わります。
体のしっかりとした使い方を覚え、筋肉の柔軟性と血流を改善していけば、痛みやしびれの“波”を小さくすることができます。
当院での施術と、ご自宅でのストレッチや運動を組み合わせることで、少しずつ生活の質を取り戻していきます。