2025/10/03 (更新日:2025/10/03)
腰椎分離症
腰椎分離症について 成長期やスポーツ好きに多い腰痛の原因とは?
◆腰椎分離症ってどんな病気?
腰椎分離症は、腰椎の後方部分(椎弓)が疲労骨折してしまう状態です。特に成長期のスポーツを頑張っている中高生に多く見られます。
◆原因 スポーツによる過度な腰の反り・ひねりによるもので、野球、サッカー、体操、バレーボールなどに多く発生します。
成長期の骨は柔らかく、繰り返しの負荷で疲労骨折が起こりやすいです。
◆症状 腰の鈍い痛み、特に後ろに反らした時に痛みが強く発生します。
長時間立っていたり座っていると違和感が出現します。
初期は軽い痛みから始まり、進行すると骨癒合しづらくなります。
◆分離症でもできる運動
・ストレッチ
※医師の許可がある前提で行ってください
〇必ず避けるべき動き
・腰の反り(過伸展)
・体幹のひねり運動
・激しいジャンプやランニング
〇おすすめストレッチ
・太ももの裏(ハムストリングス)のストレッチ
→ 腰への負担を軽減させます。
〇股関節の可動域を広げるエクササイズ→
骨盤の柔軟性を向上
〇軽い体幹トレーニング
・ドローイン(腹横筋の収縮)
・ブリッジ(痛みが出ない範囲で)
◆治療法とリハビリ
保存療法が基本です。
・運動は必ず安静(2~3ヶ月)で、長期を要しますが、今後の運動機会を考えると必要な休養と考えられます。
・コルセット装着で腰の安定化を図ります。
・痛みが引いたら理学療法や筋トレに移行していきます。
・初期は骨癒合を目指す時期が重要です。
痛みがないからと言って運動を再開すると、くっつきそうな骨がまた分離してしまいます。
◆治癒までの期間 初期であれば3~6ヶ月程度です。
進行している(偽関節化)場合は、痛みのコントロールとリハビリで、長期的な管理が必要です。
◆まとめ
腰椎分離症は、早期発見と無理をしないことが何より大切です。
成長期のスポーツ少年・少女の腰痛を甘く見ず、整形外科を早めに受診しましょう!