2024/08/15 (更新日:2024/08/15)
腰部脊柱管狭窄症について
腰部脊柱管狭窄症について
脊柱管は、背骨に囲まれた管で人体の中でも最も重要な神経組織である脊髄を守る役割を
果たしています。
この脊柱管が狭くなると、神経が圧迫されて腰や足にしびれや痛みが現れます。
背屈をすると黄色靭帯という脊椎と脊椎をつないで、安定させている靭帯がたわんで脊髄神経に
触れてしまい、痛みがでてきます。
症状
背筋を伸ばして立ったり歩いたりすると、脊柱管が狭まり神経がさらに圧迫されるため、
足のしびれや痛みが生じます。
少し距離を歩いただけでもこのような症状がでてくるので、長い距離を歩くのが
困難となります。
神経性間欠跛行という歩行と休息を繰り返すとまた歩けるようになるのがみられ、
特に朝や寒い季節に症状が出やすいのが特徴です。
神経性間欠跛行は、歩行により出現し神経根型、馬尾型、そして混合型の3つに分類できます。
姿勢を変える(体幹を曲げたり、しゃがみ込む)ことにより、下肢に出現した症状が速やかに
消失して再び歩き始めることができます。
これはほかの疾患、特に閉塞性動脈硬化症による下肢痛(血管性間欠性跛行)と腰部脊柱管狭窄
による下肢痛(神経性間欠性跛行)を鑑別するうえで重要です。
分類
神経障害の状況と自覚症状のパターンによって馬尾型、神経根型、混合型に分類されます。
神経症状とMRIなどで分類され、狭窄部位とは必ずしも一致しません。
これは椎間板ヘルニアとは異なります。
脊柱管狭窄症の症状発現には、神経の機械的な圧迫に加え、神経への血流障害が関与している
ためと考えられています。
馬尾型:両下肢、臀部、及び会陰部の異常感覚が特徴です。
下肢脱力感、しびれ、灼熱感、火照りといったのが多いです。
アキレス腱をゴムハンマーで叩くと、正常ですとつま先が下に曲がる(アキレス腱反射)が、
安静時には消失していることが多いです。
たとえ安静時に認められても、歩行により消失することが多いです。
神経根型:下肢や臀部の疼痛が特徴的です。
片側性の疼痛を訴えることが多いが、両側性の疼痛を呈する場合もあります。
原因
脊柱管が狭くなるのは加齢性の変化で、椎間板の変性や骨の変形などが原因です。
生まれつき狭く、成長によってさらに狭くなるために発症するケースもあります。
予防
姿勢を良くする:腰部脊柱管狭窄症は、悪い姿勢が原因となることが多いです。猫背気味で前かがみの姿勢を取ることは避け、できるだけ姿勢を正しく保つよう心がけましょう。
体重管理:過度な体重は腰に負担をかける要因となります。健康的な体重を維持することで腰部の負担を軽減しましょう。
禁煙:喫煙は血流を悪化させ、腰部脊柱管狭窄症の症状を悪化させる可能性があります。喫煙を控えるか、やめることで予防につながります。
セルフケア:①仰向けで両膝を抱えて、骨盤を後傾させて10秒キープ×5回を一日6セット行います。
②四つん這いになって背中を丸めていきます。
写真のように反らす動作をやってしまいますと、黄色靭帯がたわんで腰に負担がかかり痛みがでてしまうので
この動きはしないようにしましょう。
セルフチェック
間欠跛行には、閉塞性動脈硬化症にみられる血管性のものがあるために鑑別が必要になります。
足背動脈の拍動の有無など血流のチェックをしていきます。
写真のように指三本で足背に置き、脈を測ります。
血管性では脈が触れることができないです。
上記症状でお悩みの方、歩行中に痛みやしびれがある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
東大和市駅前はり灸整骨院
042-516-9901 予約制