2025/07/15 (更新日:2025/07/15)
夏こそ気を付けるべき?!
夏にこそ気をつけたい「胸椎の可動性」
〜エアコン・暑さ・姿勢…背中が固まる夏のワナ〜
夏といえば、開放感のある季節。
ところが意外にも、背中(胸椎)が固まりやすくなる時期でもあるのです。
「呼吸が浅い」「肩がこる」「背中が重い」…そんな不調が夏に出てくる方は、胸椎の動きの悪さが原因かもしれません。
胸椎とは? 〜背中の“動きの要”〜
胸椎(T1〜T12)は、背中の中央にある12個の背骨。
・肋骨とつながり
・背中をねじる、反る、丸める動作
・呼吸との連動
に深く関係しています。
この胸椎が硬くなると、
✅ 呼吸が浅くなる
✅ 猫背や巻き肩がひどくなる
✅ 肩甲骨が動かない → 肩こりや首こり
✅ 腰や首の代償動作が増える
と、全身に悪影響が広がってしまいます。
実は“夏”に胸椎が固まりやすい理由
☀️ ① エアコン冷えで筋肉が緊張
涼しい部屋に長時間いると、背中や肩まわりの筋肉が冷えて緊張状態に。
そのままの姿勢で固まると、胸椎の可動性も低下してしまいます。
☀️ ② 冷たい飲食 → 呼吸が浅くなる
夏は冷たい飲み物やアイスが増える季節。
内臓が冷えることで、横隔膜の動きが悪くなり、深い呼吸がしにくくなります。
結果として、胸郭(肋骨まわり)が広がらず、胸椎の動きも制限されがちに。
☀️ ③ 猫背姿勢でスマホ
・PC時間が増える
暑さで外出が減り、家でのスマホ・PC時間が長くなる人も多い夏。
→ 前かがみ姿勢が定着し、胸椎が丸まったまま固まるリスクがあります。
夏の胸椎ほぐしルーティン
✅ 朝:クーラーで冷えた背中を目覚めさせる「胸開きストレッチ」
両手を後ろで組んで、胸を開いて10秒キープ
背中をゆっくり反らせて深呼吸×3回
→ 胸椎を伸ばし、肋骨を広げる効果
✅ 日中:座り姿勢のリセット「ねじり動作」
椅子に座ったまま、体を左右にねじる(肩ごと回す)
1回5秒×左右3セット
→ 胸椎の回旋(ひねり)可動域を回復
✅ 夜:お風呂上がりに「背中リリース」
丸めたバスタオル or フォームローラーを背中に敷いて寝転ぶ
肋骨の下あたりに当てて、ゆったり深呼吸
→ 胸椎の伸展と深い呼吸を同時にケア
※腰痛がある方は特にお気を付けください。
Q&A
Q. 夏でも肩こりや背中のこりがひどくなるのはなぜ?
A. エアコンや冷たいものによる冷え、運動不足で血行が悪くなり、胸椎や肩甲骨周囲がこわばるためです。
Q. 深呼吸がしづらくなったのは背中のせい?
A. 胸椎の動きが悪くなると、肋骨の動きも制限され、自然と呼吸も浅くなります。
Q. 夏の胸椎ストレッチのおすすめタイミングは?
A. 冷房のきいた部屋から出た直後や、入浴後がおすすめです。筋肉が温まっているときに動かすと効果的!
夏こそ「背中をひらく」意識を
涼しい部屋での生活・冷たいものの摂取・外出機会の減少……
快適そうに見える夏の暮らしの中には、胸椎が固まりやすい落とし穴が潜んでいます。
この夏はぜひ、背中(胸椎)を動かす習慣を取り入れて、呼吸も気分もすっきり整えましょう!