2025/10/27 (更新日:2025/10/27)
腰椎椎間板ヘルニアの症状と治療法 自宅での注意点
腰椎椎間板ヘルニアとは?
〜腰の痛みとしびれの原因を根本から整える〜
◆腰椎椎間板ヘルニアの正体
腰の骨(腰椎)は、積み木のように重なり合い、その間に「椎間板(ついかんばん)」というクッションがあります。
この椎間板の中には“髄核(ずいかく)”と呼ばれるゼリー状の物質があり、
衝撃を吸収する役割を果たしています。
ところが、姿勢の悪さや負担のかかる動作を繰り返すことで、
この椎間板が傷つき、髄核が外に飛び出して神経を圧迫してしまうことがあります。
この状態が「腰椎椎間板ヘルニア」です。

◆主な症状
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腰の痛みや重だるさ
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お尻・太もも・ふくらはぎへの放散痛
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足のしびれ・力が入りにくい感覚
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長時間立つ・座ると症状が悪化する
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前かがみで痛みが強くなる
症状の出方は人によって異なりますが、
共通しているのは「腰〜下肢への神経の圧迫」が関わっているという点です。

◆なぜヘルニアになるのか?
① 姿勢のくずれ(骨盤・背骨のアンバランス)
長時間の座り仕事や猫背姿勢は、腰椎に偏った圧力をかけます。
その結果、椎間板の一部が押し出されるように変形してしまいます。
② 筋肉の硬直と血流低下
腰やお尻、太ももの筋肉が硬くなると、
背骨の動きが制限され、椎間板にかかる負担が増えます。
また、血流が悪化することで修復力が低下し、慢性化しやすくなります。
③ 体幹(インナーマッスル)の弱化
姿勢を支える筋肉が弱くなると、
ちょっとした動作でも椎間板に負担が集中しやすくなります。
特に「反り腰タイプ」や「猫背タイプ」は注意が必要です。

◆接骨院でのアプローチ
腰椎椎間板ヘルニアは、痛みのある部分だけを揉んでも改善しません。
神経を圧迫している原因(骨盤・筋肉・姿勢の乱れ)を整えることが大切です。
当院では、以下のような施術を組み合わせて行います。
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手技療法:腰〜骨盤〜下肢の筋バランスを整える
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骨盤・脊柱のアライメント調整:神経への圧迫を軽減
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ハイボルテージ・超音波治療:炎症や筋緊張を抑える
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運動療法・セルフストレッチ指導:再発を防ぐ体づくり
痛みを抑えるだけでなく、「再び痛みが出ない身体」を目指した施術を行います。
◆自宅での注意点
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痛みが強いときは無理に前屈やストレッチをしない
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長時間の座位は避け、30分に一度は立ち上がって姿勢を変える
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座るときは骨盤を立てて背筋を伸ばす
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寝るときは横向き・膝を軽く曲げる姿勢が腰にやさしい
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ウォーキングや軽い体幹トレーニングは、症状が落ち着いてから少しずつ再開
◆まとめ
腰椎椎間板ヘルニアは、「急になる」ものではなく、
日常の姿勢・動作の積み重ねによって生じるケースがほとんどです。
一時的に痛みが落ち着いても、
根本のバランスが整っていなければ再発する可能性があります。
腰痛を繰り返す方や、足のしびれを感じる方は、
早めに体の使い方を見直し、腰に負担の少ない動き方を身につけましょう。



















